ちるえさんの自由帳

タイ・チェンライのNGOで1年間ボランティアをしたトビタテ生の日々と頭の中とお絵かき

トビタテ二次面接③【プレゼン構成のコツ編】

おひさしぶりです。

トビタテ7期の一次審査の結果が出たそうですね。

 

 

私自身実はトビタテに関してあんまり情報を持っていないのですが、結果が出た時にはすぐ情報が入ってきます。なぜか。

 

昔かいたこの記事のおかげです↓

 

chi-mogu.hatenablog.com

 

 

今でもこの記事を読んで実際に「書類送ってください」という問い合わせをたくさんいただきます、うれしいですね~

(その連絡が来ると、あーそういう時期なんだなーとわかるのです。笑)

 

 

だからこそ補足記事を書くことにしました

 

プレゼンをお送りしたら、ある方からこんなコメントをいただきました

「前置きのウェイトが重めなんですね」

 

あ、ほんとだ

言われるまで気づかなかった。

確かに私のプレゼンは、なぜ留学しようと思ったか、背景説明にわりとページと時間を割いています。(4分のプレゼン時間中、1分半~2分くらいの時間を割いています)

 

これには賛否両論あると思いますが、私はこれこそトビタテプレゼンの要だと思っております。

 

つまり、

「なぜ自分は留学しようと思ったのか」

「留学してアプローチしたい現状は何なのか」

 

ここです。ここですよ、ここ。

ここをちゃんと説明できるか、が大きな大きなポイントになってくると思います。

 

前もどこかで書きましたが、トビタテの一次の書類の時点では留学先がどこであるか、というのは任意の記載です、決まってなくても応募できるんです。

(注:4期はそうでした。自身の応募する期もそうかは各自ご確認ください)

 

おそらく、トビタテが求めているのは「行動力の源を持つ人」 

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源がしっかりしていれば、どこで、誰と、何をしていても、源へ還元されます。

 

だから、どういう行動をするか、という説明ももちろん大切ですが

自分の源はこれです!!!ババン!!

と出せたら最高ですね。

 

プレゼン作成の際は是非御参考にしていただければ幸いです。

みなさまのご健闘を祈ります!

 

トビタテを含む留学のご相談は、こちらでも承っております~↓

www.ryugaku-code.com

 

 

ありがとうミラー財団~メンタル激弱人間は1年間タイの山奥NGOに留学してソーシャルアクションの実践者になると決意したってさ~

 

帰国しました。

 

1年と12日のミラー生活を終えて、4月13日に帰国しました。

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東京は桜がまだキレイでした。いいねぇ~

今はもう大学院のある札幌にいます。新生活スタート。なんだか実感涌かなくてふわふわしてます。自分の部屋も、自分の部屋じゃないみたい。

 

改めて、ミラー生活の振り返りをしたいと思います。

超長文になりました(大汗) 例によって時間のない方は小題だけ追ってみてください。文中のリンクは、私が過去に書いた関連記事です。

 

1.1年と12日前

羽田空港の出発ロビーで1人泣いていたのが懐かしいです。

1年間休学しミラーに来た理由は、研究への示唆を得たいというポジティブな側面ももちろんありますが、ブログで何度か書いた通り自身のメンタルの問題というネガティブな側面もありました。

あの時は不安でした。環境と人間関係のリセット。1年後自分は生きているだろうか。そんなことを考えていた気がします。

 

 2.ミラーに来てから

やりたいと期待していた何十倍も何百倍も多くのことを経験することができました。

 

・日本人チームとしての活動

学校での日本語・日本文化の授業、村の子どもたちとの子ども会といったインドア活動、セメントを捏ねたり竹を切って運んだりのハードなアウトドア活動。初めの頃は何もかもに自信がありませんでした。教員でもないし頭悪いのに誰かに何か教えるなんて無理、体力ないのにアウトドアなんて迷惑かけるだけ、そう思っていました。

今はそれでもいいんだと思っています。教えるのが無理なら教えようとしなくていい、体力ないなら体力なくてもできることをすればいい。見方を変えてみたら、何倍も楽しめるようになりました。

 

・思い出深いナムラット小学校6年生

学校の活動は週に1回ナムラット小学校6年生クラスを中心に参加していました。

初めは上記の通り無理無理とネガテイブな感情もあり、憂鬱だなぁと思ったこともありました。しかしある時、完璧じゃなくても良い、自分たちにしかできないことを自由にやってみようか、そう思えて実践できるようになってから、楽しめるようになりました。

子どもたちには「手が焼ける変な日本人が来たなぁ」と思われたことでしょう。しかし、おかげさまで私は彼らから多くのことを学ぶことができました。彼らこそ私の先生でした。子どもたちと共に楽しんだ時間はかけがえのないものになりました。彼らにとってもそうであるといいのですが。

一緒に練習した、アンジェラアキの「手紙」は、思い出の歌になりました。

 

・ホームステイ

私は村のホームステイが大好きでした!ごはんは美味しい、景色最高、行くまでの山道もアドベンチャー、村の人たちの優しい笑顔、これは実際に体験した方にしか伝わらないと思います。

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夏に来た昭和女子グループJSTグループと共にホームステイすることができたのも良い経験でした。ホームステイに対し不安でいっぱいで暗い顔をしていた人が、帰る頃にはお別れに泣いていて、案ずるより産むが易しとはよく言ったものだなぁとしみじみ思いました。

 

・日本人チーム外の活動

ファランチームとの活動街と村の文化交流プロジェクト(クルーバンノーク)メコン川流域の開発に関するイベント・・・日本人チームの活動に留まらずミラーのさまざまプロジェクトに携わることができました。

私は英語やタイ語ができずご迷惑をおかけしてしまうことも多々ありましたが、それでも参加する機会をいただけたこと、参加中幾度も親切に助けていただいたこと、感謝してもし尽くせません。

プロジェクトを通じ、彼らの生活を知ることはもちろん、いわゆる“タイ人”の暮らしや考え方に触れたり、国籍を問わず考え方を共有したり、全てが貴重な学びの機会でした。

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クルーバンノークで同じホームステイ先の女の子が、コムローイを何よりも楽しみにしていた私宛に後日送ってくれた手紙。「コムローイ見たら私を思い出してね」ですって。見なくても忘れないよ

 

たくさんの素敵な人と繋がることができ、彼らは一生大事にしたい仲間です。

 

・いつのまにか増えた知見

オリエンテーションの際に使用する「山岳民族の問題とは何か?」というパワーポイントをリニューアルする役割を引き受けたのはミラー生活2ヶ月目でした。情報を集めながら写真を集めたりして作成を試みたのですが・・・結局作ることができませんでした。

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今思うに、山岳民族の問題が言葉上何かはわかっていたけれど、その背景についての知識が圧倒的に足りなかったことが原因でした。背景知識とは、農業や開発学、国際関係などなど多岐に渡るものでした。私はそれらについて「難しいなぁ」の一言で敬遠していました。

が、ミラー生活残すところ3ヶ月目になって、改めて作成してみたところ、案外スッと完成したのです。驚きました。

実際に行った場所や人の顔などの具体的なエピソードを以って、いつのまにか「難しいなぁ」の分野について学ぶことができていました。

しかしながら、これらはまだ取っ掛かりにすぎません。今後は論文や研究なども併せて、知見を深めていきたいと思います。

 

・書き描きまくった

ステッカーつくって商品にしたりもしました。ブログを作りミラーのことはもちろんあらゆる記事を書きました。私が「やってみたい」と提案したことがきっかけです。

当初は「私ごときが偉そうに」「皆んなと違う活動をする価値あるのか?」と思ったりもしましたが、さくらさんが「いいんじゃない?」と言ってくださったこと、同じくボランティアリーダーのだいちゃんが学校活動を中心でまとめてくれていたこともあり、続けることができました。ブログの件について、背中を押してくださった2人に心から感謝しています。

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ブログを作ろうと思い付いたのは、トビタテ留学JAPANに応募した時でした。世の中の問題は見えにくいこともあり、気づかぬうちに加害者にも被害者にもなりうる、それらに気付くきっかけづくりに挑戦したい。そして、難しいそれらをわかりやすく説明したら関心を持ってもらいやすいのではないか。その手段として絵や漫画を描いてみよう。

 

・正直、ブログの反響は想像以上でした。笑

ミラーに来たボランティアさんで「ブログ読んでます!」と仰ってくださった方もいました。「私もミラーに行きたいです」とコメントをくださり本当に来てくださった方もいました。更にはミラーだけではなく、「私も留学したい」「メンタル弱いので話を聞きたい」など色々な反響がありました。

書き描くことに集中して挑戦できたこの1年間は幸運でした。私ごときが・・・から一転、色々な評価があると思いますが、工夫を織り交ぜて何かを発信していく面白さに魅力されました。将来的にも、どういう形になるかはわかりませんが、考えを発信していくことは続けて行きたいです。

 

・できることが増えた!

私が一眼レフで写真を撮って、水彩色鉛筆を使って、ギターとウクレレを弾いて、バイクに乗れるようになって刺繍できるようになって、タイ語で話してみたりして、赤ちゃんをあやしたり寝かしつけたりして・・・誰が想像したでしょう。上手い下手は置いておいて、技術的にたくさんのことを習得しました。どれも無理無理と言っていたことばかりです。

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人間やればなんだってできる、好きこそものの上手なれ。新しいことを好きになれるきっかけに事欠かなかったミラー生活でした。

 

3.今の自分

そんなわけで、この1年で私も大きく成長しました。

 

・「自分ごときが」から「自分にしか」へ

一番の変化は「自分ごときが」と言わなくなったことです。自分ごときが、無価値で、人の役に立たなければ価値のない自分ごときが、何かを提案したり人と違う意見を持つなんて、人と違うことをするなんて、とんでもない。

凝り固まったそんな声がどこからともなくことあるごとに聞こえていたのですが、いつからかなくなりました。人の役に立とうとするのをやめたからだと思います。

そう思えるようになったのは、日本人ボランティアさんと力を合わせて色々なことに挑戦したからです。

私がこだわった、ボランティアさんの好きなことや得意なことを活動に盛り込むということ。「日本人ボランティア」という枠を超えて、「自分」が活動に携わるということ。既存の活動に、新しい切り口を加えていくこと。

個人が活きる、組織・ひいては世の中も、きっと革新していきます。その方が長い目で見て人の役に立つと思うのです。

子どもたちも、ボランティアさんも、共に生きることに喜びを感じながら自由であれ!

自身もそうありつつ、何かに携わる際は仲間たちがそう思えるように、アクションを起こしていきたいと思います。

 

・「無理」に縛られない

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無理を無理にしているのは自身だと痛感しました。やってみたいならやればいい、やってみなければわからない、頭で考えていることと実際は大分違いました。

これは私だけでなく、周りの人を見ていても思いました。村やミラーで撮影した写真を日本の友人に見せると、「よくこんなところ行けるね」「イモトが行くところじゃん」「私には無理」と、時々すごい顔をされます。笑

ホームステイに行く前に同じようなことを口にしていて、行った後にも尚口にしている人に、1年間ミラーに居て私は出会いませんでした。百聞は一見にしかず。人の話を聞くのは大事ですが、出来る限り自分で挑戦してみて物事を判断していきたいです。日本人ボランティアを受け入れ、送り出した1年で実感と共に学んだことでした。

 

・一層“マイペース”になった

元々マイペースな性格ですが、一層マイペースになりました。「周りと違う」ことに何かとストレスを感じていたのですが(ストレスを感じながらも結局やるんですが)、以前より少なくなりました。

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「同じでなくとも、自分は自分でいいや」と思えるようになったのは、ミラーでマイペース生活を貫いて、マイペース慣れをしたからでしょうか。そこらへんはよくわかっていません。←

その結果、何か失敗しても、相手の行動にぐさっときても、復活が早くなりました。とても生きやすいです。このまま継続できるようにがんばります。

 

4.今後の課題と将来ビジョン

私は帰国してからこそが本番だと思っています。

 

・課題①もっと書き描く!!

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らくがきしなくても描く時間はたくさんあったからね

 

ミラーで書き描くことで活動していた、とはいえ、その量は多くなかったことが反省点として挙げられます。電波が悪いだの、他にやることがあるだの、色々な理由をつけて疎かにしてしまったこともたくさんありました。何がなんでもやってやる!というガッツが足りませんでした。帰国後は大学院に復学し、修士論文に挑みます。必然的に文字を書くことは増えます。同時にそれをイラストにおこす、という作業に臨んでみたいと思います。

・課題②タイ語の勉強を継続します

元々座学が苦手で、本を読んだり書いたりして言語を勉強するよりも、ひたすら話して習得する方が得意でした。おかげさまで少しは話せるようになりましたが、まだまだ勉強することができたなぁ、という反省点があります。というのも、日本人チームのタイ人たちは日本語が上手であること、英語で通じる場面もあったことにより、環境に甘んじました。

幸いにも、大学のキャンパスにはタイからの留学生も多く、話したり学ぶ機会は見つかると思います。帰国してからでも間に合うと信じ、読み書きも視野に入れ勉強したいです。

 

・将来ビジョン→スイッチプッシュソーシャルアクション

「日本帰ったらどうすんの?」と多くの方から質問を受けましたが、自分でもよくわかっていません。笑 ただ、ミラー生活の中で、私には夢ができました。

それは、鉄拳さんと池上彰さんを組み合わせたような、スイッチプッシャーになることです。

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鉄拳さんはお笑い芸人の方で、近年号泣必至のパラパラマンガが話題です。池上彰さんはご存知の方も多いでしょう、分かりやすいニュース解説が人気ですね。

2人に共通しているのは、自身がブランド化していることです。鉄拳さんが新しい作品を出したら「待ってました!」と見たくなるし、「池上さんが何に関心を持っているのか」「どうやって解説を組み立てているのか」という点は、常に注目されています。

私は、鉄拳さんのように自身の手で創り出したもので「あっ」と目をひかせながら、池上さんのようにわかりやすく社会問題を提示できる「ちるえブランド」をつくりたいです。

 

・きっかけはWi-Fi難民になったこと

やはり、人の意識というものが織りなす見えない大きな力というものは、存在するし、どうにかできないのか、とやるせないながらもあきらめられない気持ちなのです。

タイに来て、電波状況の不安定な中、やっと拾えた日本のニュース、世界のニュースは、いつも以上に目を引きました。

「自殺するくらいなら辞めればよかったのに」「障害者は無価値」「生活保護の不正を暴く」「移民に割くお金はない」「壁をつくろう」「女の子だから仕方が無い」…現実には、もっともっと複雑な現状と要因が絡み合っているはずなのに、なかなか伝わらない。自分は関係ない、と思っている人の考え方が、重なり重なり、社会という大きな固まりになって、当事者にのしかかる。それに苦しんでいても、目には見えないので、「苦しいのは自業自得だ」と言われてしまう。

自分は関係ない、と思う人が一人でも減ったら、世の中はほんの少しでも変わっていくのではないかと思うのです。

無理無理、と思っていたところから、どんどん新しいことにのめり込んでいった、私のように。何かスイッチが入ったとき、人間は動き、世の中も動くではないでしょうか。

書き描くことでわかりやすく社会問題を発信する「ちるえブランド」を以て、何かが変わるスイッチを押すことができる、ソーシャルアクションの実践者になること、これが私がミラー生活で思い描くようになった夢です。

 

5.最後に

私のミラー生活は、本当に本当に本当―――にたくさんの方に支えられていました。

・トビタテ留学JAPAN

ミラー生活の上でかかったお金のほぼ全てをカバーすることができました。お金に心配なく生活を送ることができ、その分目の前のことに集中することができました。また、世界中にいるトビタテ生は切磋琢磨し合える私のかけがえのない仲間であり、学びは一層深いものになりました。彼らに出会う機会をいただくことができたという点でも、トビタテには感謝してもし尽くせません。長い目で貢献していきたいと思います。

 

・日本から世界から

「私、留学しようと思うんです」の一言に対し、反対せずに「行けるときに行っておいで」と言ってくださったゼミの先生、その一言を言うのは大変なことであろうに「行きたいなら行けば」と背中を教えてくれた父、「帰ってくるのを待ってるからね」「何か出来ることがあったら言ってね」と言ってくれた友人たち、「どうしてる?」と連絡をくれる友人。彼らに、助けを求める力がない自分が情けなくなります。それでも見捨てずにいてくれたことに感謝感謝です。恩返しするのには長い時間がかかると思いますが、引き続きどうぞよろしくお願いします。

 

・ミラーの仲間たち

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ミラーのボランティアさんやスタッフさん全員を描くことはできませんでしたが、最後に似顔絵を描いて、その裏にお手紙書いてプレゼントしていました。ここに載せてない人も含め、1年で90人以上の似顔絵を描きました

 

ミラーで共に活動したボランティアさんたち、インターン生たち、みんなに出会えて良かった、一緒に活動できて嬉しかった。また会いたいです。

共にボランティアリーダーを担ったムードメーカーのけんぼー、同じ部屋で8ヶ月を過ごしたスタッフのジェーンちゃん、1年間学校活動において特にリーダーシップを発揮しただいちゃん、たくさん迷惑をかけ嫌な思いをさせてしまってごめんなさい、そして見守ってくれて本当に本当にありがとうございました。

そして、さくらさん、アソーさん。タイのお姉ちゃんお兄ちゃん。2人からいただいた叱咤激励は、心の糧として、今後も大切に温めていきたいです。杏ちゃんと過ごせたのも、とても幸運なことであり、貴重な経験でした。チャバとつよしと共に、家族3人(と2匹)が今後も幸せでいっぱいであることを、心から願っています。ありがとうございました。

 

 

長くなりましたが、ミラー生活は終わっても、私の人生はまだまだ続くわけで、むしろここからが本番だと思っています。

ミラーで得たこと・考えたことを、どう活かしていくか…今後もブログは細々と続けていく予定です。

復学し、就活し、修士論文を執筆し、無事修了できるのか?!

無事就職できるのか?!

 

引き続き生暖かい目で見守っていただければ幸いです。

 

桜が待ち遠しい札幌から

また世界のどこかで~

 

野澤智媛/ちるえ

日本人はなぜキットゥンと言わないのか?

具合悪くなるんじゃないかと思うくらい暑いタイランドから。こんばんはー

 

いつか絶対に書こうと思って後回しにしていた記事をやっと書きます←

 

 

いつのことか、もう忘れちゃいました。でもミラーに来てわりとすぐのことでした。

リーパーキッズの1人からこんな質問を受けました

 

「ねぇ、日本人は何でキットゥンって言わないの?」

 

 

キットゥン(คิดถึง)とは英訳すると「miss」、和訳すると「恋しい」、タイ人は本当によく使います。

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「キットゥンは日本語で何と言うの?」と聞かれると、私はうーんと悩んでしまいます。

あんまり「恋しい」って言わなくないですか?特に人に対して。「日本食が恋しい〜」とか物には使うけど。私だけでしょうか?

大体タイ人がキットゥンの日本語を聞いてくるときは人に対して使うことが多いので、私は大体直訳を伝えた後に「(お別れするのが)寂しい」とか「会いたい」のような意訳を伝えます。

 

さて、話は戻って子どもの質問。

質問の意図をとりあえず聞いてみた。

 

「ミラーにはたくさんの日本人が来て、仲良くなるでしょう?私はキットゥンと思ったら、キットゥンと言う。でも、日本人の返事は“ありがとう”。みんな私のことキットゥンじゃないのかな・・・」

 

「いや!そんなことはない!」

と思わず言ってしまったけれども、その理由がうまく説明できない

うーん、なんでだろ・・・

 

「日本人はシャイなんじゃないかなぁ」

 というありきたりな答えを返しそうになって、とりあえずグッと飲み込む。

 

 

 

みなさんだったらどう答えますか?

 

キットゥンならまだ「私もキットゥン〜」と返せる気がするけれど、これがアイシテル〜とかだったら、「ありがとう」って言ってしまうかもしれない

 

「全然キットゥンじゃねーよ」みたいなあまのじゃくさんもいるだろうし、キットゥンということに抵抗なくキットゥンと言える人もいるでしょう。返しは十人十色。

 

I love you の代わりに「月がきれいですね」って言っちゃうような国の人々ですよ。概ね奥ゆかしい人々なのかもしれない。裏を返せばわかりにくい。伝わりにくい。伝わらない。←

 

「日本人はシャイだから」というラベリングにはなんとなく違和感があったので、別の言葉で説明したかった。

 

 

わたしは質問の回答として、言葉の重みの話をしました

 

「たくさんキットゥンって言うと、特別じゃなくなっちゃうでしょう?いつものことだなぁって。だからあんまりキットゥンって言わないのかも。本当は心で思っていてもね。」

 

彼女はそうかー・・・と言っていましたが、私の回答がよかったのかはわかりません。

 

でも言葉にするだけが気持ちじゃないんだよっていうのは、伝わっているといいなぁ。

 

 

タイの人たちと関わるのが当たり前になってきて、「日本人」と「タイ人」みたいに比べることに鈍感になってきている気がする。

 

かと思えば、同じ日本人でも「わぁ異文化・・・」と思うこともある(特にミラーには全国各地から色んな人が来るので)

むしろ外国人フィルター(同じことをしても、「まぁ外国人だし」ってなる)がない分ぐさっとくる気がします←

 

そうなると、やっぱり「わかるでしょ」ということを前提に話をしないってのは、大事だなぁと思います。期待したくなっちゃうけどね〜

 

子どもたち、時々こんな感じで予期せぬことであなたたちを傷つけてしまうこともあるけれども、どうか「日本人だから・・・」と諦めずに、ボランティアさんと向き合ってください。ボランティアさんも、然り。お互いに学ぼう。

ちるえさんの休日〜食べ物で振り返るミラー生活〜

最後の日曜日です

 

今は友人に会うべくミラーからバイクで1時間かからないくらいのショッピングモール、セントラルプラザにきています

 

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マンゴーもち米アイス40バーツ

DQことデイリークイーンはタイによくあるアイスクリームチェーンです

 

私のイチオシアイスです←

 

いつもは20バーツのチョコのかかったバニラアイスですが、今日は試しにマンゴーもちごめにしてみました

 

マンゴーにもち米???アイスにもち米トッピング?????となりますが

よくあるらしい

 

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これはセブンセンのマンゴーもち米アイス。バイトゥーイというハーブ?で緑色になっています。

 

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ミスドもマンゴーでした。チェンライでマンゴーをフルーツとして買うと、1キロ(約4個)35バーツ(約105円)から買えます。固めだったり柔らかかったり、甘かったり酸味がさわやかだったり、色々な種類があります。

 

友達が来ないので食べ物ネタで話を続けます←

 

タイ料理だけじゃないぞ!オススメフード 

日本だと1人で外食はあまりしない内向的な私ですが(お金が使えないのでお弁当作ったりパン買って持って行ったり)、ミラーに来てからわりと外で食べ物を食べた、気がする

 

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 チェンライの中心部近くの知る人ぞ知る🍔隠れ人気スポット、ハンバーガー屋さん

ポテト付きポークバーガー+ビール🍺で180バーツでした

野菜もシャキシャキで、パンも香ばしくて、美味しかったです

 

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こちらも知る人ぞ知るカフェ、チービッタマダー

スウェーデンモチーフの店内はシャレオツ感爆発です

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ここのソーダは本当に美味しい。

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 このスモークサーモンのベーグルめっちゃ美味しかったな・・・200バーツです

 

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こちらはミラーでの1枚

南部出身のムスリムのインターン生たちがロッティーを作っていたので混ぜてもらった

ロッティーはバターの風味がきいた薄いナンみたいなもの。カレーを付けたりして食べる。砂糖まぶしても美味しい。

 

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叩きつけるように伸ばしていくらしいのだけど、めっちゃ難しかった・・・

ちなみにムスリムのインターン生たちはマレー語でおしゃべりをしていて、マレー語も教えてくれます

 

 

そういえば

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タイでありがちなこと、体重計が外にある←

1バーツで計ってくれます

コンビニの前とかによくあります

 

いやいや人の前で体重はかりたくないよ〜〜とか思っていたけど

この度面白そうなので計ってみました

 

・・・

 

1年前とほぼ変わらない体重でした←

よかった?かな?笑

 

同じく1年間ボランティアリーダーをしていただいちゃんは15キロ痩せたので本当にすごい

 

 

 

甘いもの食べたらしょっぱいもの食べたくなってきた←

lahu funny man から見る山地民とタイ人〜偏見や差別ってなんなのさ〜

こんにちは。間があいてしまいましたが前回の記事の続きです。↓↓

トッケイと暮らす〜タイ人にとっての普通って何だ?〜 - ちるえさんの自由帳

(長くなってしまったので、まずは小見出しだけ追うと記事の概略が掴めます)

 

 

本題に入る前にこの方の紹介をまずさせてください

  • スーパーラフ族・ヤカーさん

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みなさんご存知ヤカーさんです。
ラフ族のガイドさん。ミラーのスタッフではありませんが、ミラーのエコツアー①2泊3日のエコツアーに参加してきた - ちるえさんの自由帳に参加すると大体ガイドさんはヤカーさんです。(トレッキング等する場合は必ずガイドさんを付けなければなりません。付けないと罰金を取られたり逮捕されます)

 

ヤカーさんはラフ語、タイ語はもちろんのこと、アカ語、英語、日本語も堪能、知識豊富で器用、更には人懐こい性格と日本のギャグや歌もよく知っていて話のネタに尽きることはなく、誰もが認めるスーパーラフ族です。某日本のアイドルを村に受け入れ、日本のテレビに出演したこともあります。

 

山地に入るためのガイドさんは、それこそたくさんいるのですが(チェンライの街には観光客に向けたトレッキングとホームステイを提供しているオフィスを幾つか目にします)
あんまり構ってくれなかったり適当だったりと残念なガイドさんもいる中、ヤカーさんはサービス精神旺盛で間違いありません。

私もかつてヤカーさんのガイドでエコツアーに参加しました

chi-mogu.hatenablog.com

ホームステイに参加して帰ってくると誰もが口を揃えて「ヤカーさんすごい」と言うものです。ミラーあるあるです←

 

  • 実は映画スターでもあった!

そんなわけで人気者のヤカーさん。ヤカーさんが映画に出たことがあるってご存知ですか?

その映画がこちら↓

youtu.be

 

短編映画『Lahu funny man』です。
ヤカーさんによると「たまたまガイドしたアメリカ人の映画監督さんに声をかけられた」ことがきっかけで、この映画が作られたそうです。

言語はタイ語ですが、下に英語字幕がついています。簡単に内容を説明すると、

テレビでコメディアンが山岳民族を笑い者にしているのを見て許せん!となった若者(ヤカーさん)が、コメディアンに直談判しに行く

するとコメディアン「バカにされたくないなら、お前がコメディアンやって有名になればいいじゃないか」

ヤカーさん「なるほど!」

コメディアンになったヤカーさん、たちまち人気者になる

ヤカーさん「とりあえず有名になったので、実家に帰ります。家と家族が恋しい〜」

なんだか不思議なオチですね←

 

  • 「なんでヤカーさんは怒った?」

この作品を観て、疑問に思ったことがありました。

「冒頭にある山岳民族が笑い者にされるっていうコメディ・・・本当にあるのか?そしてそれってどんなものなのか?」

映像の中には登場していません。よーし、タイ人に聞いてみよう〜

 

友人A「うーん聞いたことないな」

友人B「あるけど、本気で笑っているんじゃなくてコメディとして笑っているんだよ」

 

ん?結局あるの?ないの?

よくわからないのでさくらさんに聞いてみた

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さくらさん「あるある〜なんか方言丸出しな感じ」

わたし「あーU字工事みたいなかんじですかね」

さくらさん「だれそれ」←在タイ10年以上

 

わたし「山岳民族の人が話す言葉ってそんなに訛ってるんですか?(注:山岳民族は独自の言語を持っているが、近年低地への移住が進み、30代以前の世代はタイ語も話せる人が多い)」

さくらさん「うーん、やっぱり違うよね。北タイ語だし。」

わたし「私は北タイ語は語尾がジャーオなことぐらいしか聞き取れません。笑  」

 

わたし「北タイ出身の友人が、バンコクで面接を受けた時に北タイ語が出ないように神経使って疲れたって言ってました。北タイ語ってフォーマルな場では使えないんですか?」

さくらさん「いや、そんなことないよ。使う人は使う。日本も一緒でしょう?方言を気にする人は気にするし、個性だと思う人は気にしないだろうし」

 

なるほど。思えば私にもそんな経験がある。

 

  • 周りは笑ってるけど笑えないこと

私は埼玉県出身で、ある歌が流行った時には「ダサイタマ」と他県の人にバカにされたりもしました。でも特に気にしなかったなぁ。

それは周りの人が本気でバカにしてるわけではないだろうと思っていたのもあります。

 

まぁ、本気じゃないにしても、聞いていていい気分にはならないですけどね。

 

他にも、昔群馬県出身の友人が、群馬のことを飲み会の席でバカにされて静かに本気で怒っていたのを思い出しました。でもそういう時怒ってるのって伝わらないんですよね。「なに本気にしちゃってんの」みたいな雰囲気になる。余計イライラする。

 

話をタイに戻します

 

山地民の人たちは、自分たちが扱われているコメディーをどんな風に捉えているのか?

疑問に思ったので、映画に出たヤカーさん本人に聞いてみました

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この日私とヤカーさんは会うのが最終日かもしれないと長い立ち話をしてしまいました。私には珍しいセルフィー←

 

わたし「ヤカーさん、lahu funny manでコメディアンにヤカーさんは怒ってましたけれども、そういうコメディアンは本当にいるんですか?」

ヤカーさん「いるいる。映画に登場したコメディアンは実在するしね。友達になった」

わたし「(す、すごい・・・)ヤカーさんは山地民がコメディーになってるのはどう思いますか?」

ヤカーさん「うーん私は気にしないけど、気にする人もいるよね。山地民はタイ語がちょっと変だし」

わたし「え、変なんですか?」

ヤカーさん「変だよ。どんなに英語が上手な日本人でも、ネイティブの英語と違うでしょ?それと同じ」

 

これは知らなかった。

 

ヤカーさん「でも、山地民だけじゃないよ。ジェーン(元スタッフ・東北部出身→東北部訛り)もそうだし」

 

あ、なるほど。標準語と違うって意味での変ってことか。

日本にもよくある話じゃないか。

 

 ヤカーさん「あの映画つくったときねー街歩いてたら色んな人に‘’映画に出てた人だ!”って声かけられたよ〜今は山地民の映画もたくさん出てるから、もうないけどね笑笑」

 

  •  誰にとってのfunny?

 

山地民がコメディーの対象になっているのは、私たちからすると少し分かりにくいことでした。ひいてはそれは、山地民について「偏見や差別がある」という事実があることは知っていても、具体的にそれが何なのかわかりにくいということでもありました。

 

長いわたしのブログにお付き合いくださったみなさまには、それが何なのか、そして日本にもある話なんだということが、伝わったのではないかと思います(そうであってほしい←)

 

「偏見や差別」というのは簡単に言葉にされますが、実は認識されるのもするのも、とっても難しいものなんじゃないかと、ミラー生活で強く感じるようになりました。

その難しさは、「自分は関わってない」「関係ない」という誤解から生まれているように思います。

 

先ほどの話、飲み会の席で群馬出身の友人が嘲笑されていて、その時私も一緒になって笑っていました。

そして後で友人が怒っていたと聞いて、気づいたのです。

群馬のことを心からバカにしているわけではないし、そのことを発言したわけではない。でも他のみんなと一緒になって笑って、私は群馬をバカにする流れに加担していました。

 

こういうことはよくあることなんだと思います。私には群馬の話だけでなく心当たりがたくさんあります、みなさんはどうでしょうか?

 

  • funnyなことのfunnyじゃない事実

長くなってしまったのでそろそろまとめます。

このブログで、ミラー生活のまとめとして、私が1番言いたいのは「偏見や差別をなくしていこう」ということでは、実はありません。

もちろん、なくしていこうと思う姿勢は大事ですが、「偏見や差別をなくすこと」自体で「偏見や差別をなくして実現したい世界」が成し得るとは、私は思えません。

 

 裏を返せば、偏見差別をなくして実現したい世界をつくっていくには、偏見差別をなくすだけが実現手段ではない、他にも手段がある、ということです。

 

その手段に、私たちにこそできることがあると思っています。

それは、「自分はどんなにしたくなくても偏見差別をしてしまう」と認めること、知ろうとすることです。

 

パーフェクトな人は存在しません。誰かにとっての良いことは悪いこと、嬉しいことは悲しいこと、何でも裏と表があります。

差別をしないことが差別をすることになるというジレンマだって、世の中に溢れています。

自分の享受している物事だけではない別の捉え方がある、それに気付くこと。

シンプルだけど難しい、できるかどうかは置いておいて、やってみようかと思うことはできるんじゃないかな。

 

  • ただのfunnyで人が死ぬ

「 偏見や差別は人を殺します」

これは私のゼミの先生が生活保護の授業の際に言っていたことです。

昨今、生活保護の受給に関して時折ニュースが流れますね、不正受給がなんとかみたいに

そのニュースを見て、生活保護を受給したくなるでしょうか。本当に生活がギリギリで、追い詰められている人であったとしても、ニュースと世間の風当たりを目の当たりにして申請を止めようと言う人がいても不思議ではありません

 

  • funnyなのは自業自得?

もし、申請をせずに、飢えて亡くなってしまったらその人は自業自得でしょうか

 

私はそう思いません。自業自得のラベリングで片付けられてしまっていることは世の中にたくさんあるように思います。

 

私は、それらに気付くきっかけづくりをしたい、だからミラーを切り口に広報をやろう。やらないよりはやってみよう、何かが変わるかもしれないから。

 

「山岳民族」と聞いて、みなさんどんなイメージを持ちますか?

これはオリエンテーションの際に必ず投げかける質問なのですが、色々な言葉が飛だしてとても面白いです。

 

山岳民族に関しては今でも色々なイシューが存在しています。グローバリゼーションが進んで「問題は徐々に減っている」と言われてる今こそ、問題は見えづらくなって厄介なことになっていると感じます

 

Funny だと笑われている山地民の人々は自業自得でしょうか

funnyなものとして笑っている人たちは、本当に偏見や差別をしていないと言えるのでしょうか

 

  • 「普通」から離れて気付くこと

持っていたイメージは、実際にホームステイやミラーの活動を経て、どう変わるのでしょう。もしかして、変わらない?
私個人は、山地民のあらゆることについて覚知するきっかけづくり、すなわち広報活動を、この1年間ミラーでやってきました。

 

山地民は日本人に馴染みの浅い人々かもしれません。でも、私たちは彼らから学ぶべきことがたくさんあるように思います。

 

ミラーでの経験が、あわよくば私の書いたものが、そう思えるきっかけや背中を押せるものとなればいいなぁと、願ってやみません

 

長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございました

人目と評価を気にする私がお土産のステッカーをデザインした話

先日アカこまち基金に新しいお土産が登場しました

アカこまちとは→アカこまちができるまで - ちるえさんの自由帳

アカこまち基金での売り上げは、日本人チームの子どもたちとの活動(楽器の購入や校外学習など) に使われます

従来はお米とTシャツを販売していました

 

そこに加わった新参者は・・・

 

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 じゃじゃーん←

ステッカーです

 

ちるえデザインです笑

左は水彩色鉛筆、右はコピックで彩色し、パソコンに取り込んでPhotoshopで加工したものです。

 

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ただのステッカーではありません!ミラーでの生活と、そこでのストーリーを盛り込んだステッカーです。

ミラーは「土産話」に事欠かない場所なので、帰国した誰かにお土産話をするきっかけにしてほしいなぁ〜、ミラーのことを思い出してくれたら嬉しいなぁ〜との思いで、比較的安価でかさばらないステッカーを作ってみました。

 

私自身、ステッカーのデザインをしたのは実は2回目です

 

初めてステッカーをデザインしたのは日独学生青年リーダー交流事業機構本部教育事業一覧 | 独立行政法人 国立青少年教育振興機構に参加した時。記念品としてステッカーをデザインしました。デザインから印刷、ラミネートまで全部自分でやったのですが、案外作れるもんなんだなぁ〜とその時は感動しました←

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あ、その時は缶バッチもつくりました。笑

 

私が参加した2013年度日本団のスローガンが「笑おっ!」だったので、bitte lachen (ドイツ語で「笑おう」)で笑おっを作ってみました

 

ドイツで🇩🇪私たちが訪問した団体のひとつに、脱原発を目指すNPOがありました。そこは若者も巻き込んでイベントをよくやるそうで、その際1番効果的な宣伝手段が「ステッカーをつくって配る」だと仰っていました

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なつかしいな〜ドイツ

 

 サークルや所属している団体でポスターやTシャツのデザインは何度かやったことがありますが、自分のデザインしたのものが売り物になる、というのは新しい挑戦でした。1年前の自分だったら「無理無理無理」と連呼していたことでしょう。

 

自分の絵にお金が関わるのを、私はずっとこわいことだと思っていました

評価されることを、否定されることを恐れていたからです。

もちろんお金が絡まなくとも、人の目に触れることで、デザインは評価されます。多かれ少なかれ評価を耳にします。でも、もし何か悪い評価をされても、お金が絡んでいなければ「まぁしゃーなし」と逃げられる・・・そんなことを考えていました。

 

でもいつの間にか、自分の描いたものがどんな評価を受けるかというのは、あまり気にしなくなりました。

なんででしょう笑

 

ステッカーを作るにあたり、いろんなことを考えました。デザインに悩みました。ミラーの生活振り返ったり、村を散歩してみたり、民族衣装を描く練習してみたり・・・

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アカ族の衣装難しい・・・←

 

でも楽しかったんです

ボランティアさんが帰国した後のこととか、ミラーの未来とか、ミラー生活の楽しさとか、色んな色んなことを考えながらデザインをする作業に、唸りつつも夢中になりました

 

なんだかんだ、私はそれが好きなんです

、やっぱり

 

他の人の評価とか反応はたしかに心配なんですが、それ以上に「自分が好きだと思っていることをやる」それだけなのです。

 

他の人のいい評価とかいい反応だけで、私のデザインに対する承認欲求は満たされないことを、ブログを書いたりといったミラーでの活動で身をもって学びました。

恐れてばかりいた評価や反応は、やってみたら「なんだ自分大丈夫じゃん🙆」と思えたのです。

 

このステッカーは私が1年間ミラーで実践してきた「自分の好きなことでボランティア」の、ひとつの終着点とも言えるかもしれません。今後、これを多くの人に推奨していきたいと考える身としては、いい事例の一つになったんじゃないかと思います。

 

「いいじゃん〜」といつも背中を押してGOを出してくださるさくらさんに感謝感謝です。

 

・・・まぁ、正直ステッカーの売れ行きとかは心配だったりしますが←

みなさん、是非ミラーにお越しの際はアカこまち基金を、そしてステッカーを、そしてそして良ければステッカーをデザインした変わり者の女がいたことを←

思い出していただければ幸いです

トゥンルァンサマーキャンプ

3月中旬、2週間全8回のトゥンルァンサマーキャンプを行いました

 

トゥンルァン小学校の子どもたち・卒業生の小3〜中1の30人を対象に、午前中の2時間、日本語の勉強やゲームを行いました。

 

今回はいつも学校活動で中心となっているもう1人のボランティアリーダーだいちゃんが別のワークキャンプに参加して不在であったため、久しぶりに私もフルコミットしました

 

こんなにがっつり学校活動なんて珍しい〜大丈夫かな〜思いつつ、やってみたら楽しくて2週間あっという間に終わってしまいました

 

1年前だったら「子どもたちとの活動自信ないし私みたいなアホが勉強教えるとか無理」みたいに卑屈になってたけど、そういえば最近あんまり卑屈にならなくなった。成長したなー

 

というのも、一緒に活動するボランティアさんたちが面白い人ばかりだったので、自分も含めひとりひとりができることやればそれだけで活動は面白くなるだろう、と思うようになったからです

 

活動は、日本人ボランティアさんのやりたいこと・得意なことと、子どもたちが勉強したいことを聞いて企画しました

 

やったこと!

おにぎり🍙

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ふりかけ味〜お米はカオドーイ(山岳民族のお米)を使いました。これなら日本のコメのように粘度がありおにぎりがつくれます

 

空手🥋

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空手の得意なボランティアさんによる空手講座

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みんなで実践

いつもはやんちゃな男の子が真剣な表情をしていたのが印象的でした

 

世界に一つだけの花を歌う🎤

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 歌の得意なボランティアさんが中心になって世界に一つだけの花を歌いました

歌ったこともあるらしく子どもたちはすぐ歌えてしまって、急遽振り付けをつけて歌いました(動画はFacebookにあります)

 

書道👩‍🏫

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 書道の得意なボランティアさん中心で書道教室。難しいかなぁと思いつつみんな真剣に書いていました。上手!

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かわいい画用紙を持ってきてくださったので、漢字の成り立ちを説明したりして、形に切ってその上に書道やりました

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きれい〜

 

スポーツ大会🤸‍♂️ 

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最終日はスポーツ大会やりました。水風船バレー、なわとび、リレーなど炎天下の中元気に楽しみました

 

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活動の中では自由時間もあり、スポーツを楽しむ子も多かったです。人気なのはサッカーでした⚽️

 

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 お部屋の中では折り紙や塗り絵を楽しみました📄

 

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毎回の活動前のアイスブレイクも手が混んでいました

 

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ノートもみんな真剣にとっていました。声をかけなくてもノートをとりはじめていたほど・・・! 

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勉強した言葉を使って行ったビンゴ大会は豪華景品付でした。(ボランティアさんが日本から持ってきてくださいました) 

 

 

そんなかんじで大充実だったサマーキャンプ。私にとっては、学校活動本当の行き納めです

 

とっても嬉しいことがありました

 

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 1年前、私がミラーに来て初めての活動は、トゥンルァン小学校サマーキャンプの修学旅行について行くことでした

子ども二人とペアになった色々観光しました

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私とペアになった女の子ふたりは一生懸命に日本語で話してくれて、上手だなーすごいなー優しいなー嬉しいなーと、はじめての活動ながら安心できたのを覚えています

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なんとそのうちの1人が今回トゥンルァンサマーキャンプにまた参加してくれていたのです

トゥンルァン小学校は昨年卒業し、今は中学一年生の彼女。髪の毛伸びてて全然分からなかった・・・!

ペアだったもう1人の子も元気にしてるそうです。

 元気でなにより。そして私のことを覚えていてくれたのがとてもとても嬉しかった。

 

活動は一期一会の連続です。寂しくもあります。私たちの活動は些細なものかもしれません。

でも、目には見えなくとも私たちも子どもたちも、活動を経て何かが変わっているのだと思います。

些細だからと侮ることなかれ、些細なそれらが積もって今があります。

 

出会いと、楽しい時間を共有できた全ての人に感謝。そしてまた、世界のどこかで会いましょう。

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