ちるえさんの自由帳

タイ・チェンライのNGOで1年間ボランティアをしたトビタテ生の日々と頭の中とお絵かき

「日本語の授業」と「リーダーシップ」

よし、活動のことについて書いてみる。

 
先週より学校での日本語の授業を受け持つ活動が始まりました。
火曜日 小学3.4年生、小学5.6年生
水曜日 中学2年生、高校1年生
木曜日 小学5年生、小学6年生
金曜日 幼稚園年少、幼稚園年中
 
学校によっても年齢によってもカラーは様々。とりあえず様子見な2週間でした。
 
私は正直子どもたちに関わることは嫌いではないけれど自信がないので、初めはどうなることやらと心配でした。
でもしっかりしなきゃと気張らなくて良いのかなーとちょっと開き直り始めました。良くも悪くも私は学校の教員ではないし、何よりも私が楽しいと思わなかったら相手が楽しいと思えないと思うからです。
 
というわけで私はかなり間の抜けた先生やってます。先生がちゃらんぽらんだと子どもたちがしっかりして、どっちが先生だかわかりませんね。一緒に成長していこう・・・
 
さて、今回は今週あった出来事をご紹介。
 
日本語の授業では主に学習カードを使って行います。
 
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見づらくてすみません←

このカードは日本語日本語読みのタイ語表記タイ語での意味の3つが書かれています。子どもたちはこれを見れば日本語の言葉の意味と発音が分かるというもの。
今までの活動の蓄積により、ミラーにはいろいろなこの学習カードが残っています。
 
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これを応用して、日本の歌を歌ったりします。(写真は星野源のSUNです)

 
 
今週、ある小学校で、あいさつの日本語を覚えて歌を歌うという授業を行いました。
歌は、アニメ『あたしンち』のオープニングテーマ、さらばですYouTube
 
振り付けをつけてみた
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当日さぁ授業をやろうという時、大変なことに気づいた
 
せっかく作った歌詞カードをミラーに置いてきてしまった。
 
しかもその時の授業は色々あって、2コマの授業のうち1コマは通訳をしてくれるタイ人スタッフがいない。いるのは私と短期の日本人ボランティア2人だけ。どうする?!
 
幸いだったのは、1コマ目の授業にタイ人スタッフがついていたことだった。彼女に黒板にその場で歌詞をタイ語で書いてもらう。
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前半の授業は通訳していただいたこともあり無事に終了。
問題は日本人しかいない後半戦。
 
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腹を括っていざ教室へ。
 
教室へ入り子どもたちに声をかける。
 
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先ほどの授業の黒板をタブレットで撮影しておいて、子どもたちに見せ、黒板に書いてもらえるようお願いした。正しいタイ語なのかもわからなかったが、通じた。

 
お互いの言語がわからないはずなのになんとかして通じ合えたりするから言葉って不思議である。
 
タイ語は読めないが、黒板を指差して「ニーアライカー?」(これは何ですか?)と聞くと、日本語を発音してくれる。事前にこちらも学習するタイ語をメモしておいて、日本語の正しい発音とタイ語での意味を学んでいく。とは言ってもタイ語の発音は難しい。私の発音が違っていると、子どもたちがみんなで教えてくれる。ありがたい。
 
そして最後に実際に歌ってみる
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みんなのお手本になるべく楽しく元気良く踊る。子どもたちに伝わってるか内心ドキドキ。
 
子どもたちも元気良く歌って踊っていたので少し安心。まるでライブのよう。
 
授業が終わる頃には喉が少し痛かった・・・汗だくの授業が終わった。
 
授業で使うものを忘れるというのは当然反省すべき失態だけど、ありがたいことに気づいたことがある。
 
私がなんとなく自信がなくモヤモヤとしていたのは、教える活動に関する不安よりも、自分にしっくりこないことをやらなきゃいけないと思っていた違和感だった。誰に言われたわけでもないけど、「先生」とか「ボランティアリーダー」とか故にしっかりしなきゃいけないと思う反面、別にそうしなくてもいいんじゃないかと思ったりして、そこに葛藤していたの、かも。
 
先生とかリーダーとか肩書きがついたからって、気を張る必要もいつもと違うことする必要も、とりあえずはないと思うことにした。ちゃらんぽらんでもめんどくさがりでもぼーっとしてても、まーいっかって。
 
先陣リードタイプの人間では私はないけど、ミラーの人々や子どもたちなど多様な人のカラーが活かされるような提案とかファシリテーションなら私にできる気がするし、私もそれが好きだし、努力と尽力をしたいと思う。
 
そんなことを考えた1週間でした。
 
日々挑戦と試行錯誤ですが、来週の活動も力を合わせて楽しもーう!