学校活動の感想〜座学が嫌いな私が日本語と日本文化を教えたら〜
一時帰国のためにバンコクはスワンナプーム空港にいます。
羽田に着いたら次に札幌にとびます。
寒さ対策・・・が微妙なんですが頑張れ私
気温差・・・
ゼミの先生に見せるレジュメも、書きたい記事も書いてないし、絵も全然だし、ボーナスタイムで1ヶ月分くらいの時間降ってこないかなぁという気分です←
何かを考えるには今脳みそがうまく働きそうにないので、思ったことをつらつら書いてみる。
ナムラット小学校の話
ナムラット小学校は、毎週金曜日の午後に日本人チームが一コマ授業を受け持っていた。小5と小6の子どもたちが対象である。
始めはみんなで5年生、6年生を教えていたのだけど、ある時から5年生2クラス、6年生1クラスの、計3チームに分かれて活動することになった。
私は6年生の担当だった。
6年生、とはいっても、タイの学校はテストの成績によって留年することもあるので、実際は12歳よりも歳上の子もいた。でもどの子が何歳とかは把握してなかった。
低学年に比べて落ち着いているクラス。日本語に関心の高い子も多い。その反面、授業中に刺繍やスマホいじっているような子もいて、反省会をするといつもそこが話の焦点になった。
私個人としては、辞めさせて話を聞くよう言うのは趣味ではなかった。なぜなら私も長年ノートに落書きばかりしている生徒の1人だったから←
私たちが彼らにとって面白いものを用意していけば、彼らは何も言わなくても話を聞くだろう、と思っていた。それがとてもとても難しいことで、半分綺麗事だというのもわかる。
しかしながら幸いなことに私は「先生」ではない。言い換えれば「先生」のプライドもしがらみも、ない。
例えば、私は大学でソーシャルワーカーの養成課程を出ているので、相談援助とか精神保健福祉、そして貧困というキーワードが出てくるとどうしても反応してしまう。良くも悪くも、ソーシャルワーカー目線で物事をみがちだ。
「何にも知らないくせに」って、思ってしまうこともある。正直。
でも世のみなさんが福祉のことをよく知っているかといえば、そうではない。何にも知らないってのも、強みになったりするんですねぇ。
というわけで、私はナムラット小学校の6年生の日本語の先生でしたが、まるで先生らしくはありませんでした。←
何に挑戦しても、何を教えても、「新しいこと」なので、大丈夫かな〜とドキドキ。
11月の後期突入と共に、授業スタイルを変えました。授業計画を元にし、学習カードを使用して言葉を覚える・・・という学習スタイルをやめました。
その代わり、パソコンで写真を見せながら、時にはホワイトボードに書きながら、説明するスタイル。
授業の内容も、その時に一緒に学校に行く人にできるだけ関連することにしました。
というのも、授業を受け持つのは私みたいな長ーく滞在するボランティアだけではありません。いっかいぽっきりの参加の人も多い。だったらその機会を大切にした内容を組んだ方が、その方が教える側も楽しいだろうと思ったので。
ちょっと詳しい人から聞く話って特別で面白いのは、きっと子どもたちも同じな、はず・・・
ちなみに上記写真は漫画のNARUTOが好きなインターン生と計画した忍者の授業。
最終授業で「面白かった授業は?」と聞いたら、忍者が挙がってきたので、忍者さまさまですね・・・笑笑
また、子どもたちが勉強したいことのリクエストも積極的に受け付けました。
特に多かったのがオバケの授業。笑
ピンポイントで「口裂け女の勉強がしたい!」と言われたので、口裂け女の生い立ち、見た目、出会ってしまった時の逃げ方・・・をレクチャーしました←
その時にいつもダルそうにしている男の子が前のめりになって質問投げてきた時はびっくりした笑
この授業スタイルは、学習カードのようなきちっとした言葉の勉強ではないので、日本語学習としては身につかないデメリットもあるでしょう。
でも、少しでも日本のことを耳にして、興味を持ったら、勉強したい人はきっと自分で日本語の勉強するんじゃないかと思うので、それで良いじゃないかと私は結論を出しました。
そんな感じで9ヶ月間授業をもち、先週でおしまいでした。
あっという間でした。やりたいこと、もっとあったよーーー
最後の授業は
一期一会とまたね!という言葉を教えました。
外国語ってほんとーに難しい。私も全然タイ語読めないし書けないよ・・・
でも、一生懸命書いてくれました。嬉しい
最後に、少しだけ話す時間をもらい、みんなにありがとうを言えました。
私は心配がたくさんあったこと、先生じゃないし、タイ語わかんないし、日本のこと私も知らないことがいっぱいで、大丈夫かなぁって思ってたこと
でもいつもみんなが、わからないタイ語を教えてくれたり、質問してくれたり、大きな声で歌を歌ったり、楽しそうにしてくれて、とても嬉しかったこと。
助けてくれてありがとう。私はみんなの日本語の先生だけど、みんなは私の先生です
私は1週間の活動の中で、すべての学校活動には参加していない。だから1年間ずーっと学校活動に携わっていた、もう1人のボランティアリーダーだいちゃんは、ほんとーにすごいと思う。
先生なんてやったことないよ!な人
子どもとかよくわかんないよ!な人
日本語もぶっちゃけままならないよ!な人
大丈夫です。どんな人でも子どもたちにとって良い先生であり、子どもたちもまた私たちにとって良い先生、お互いに学び合いましょう。
・・・という、インドア活動のまとめでした。