具合悪くなるんじゃないかと思うくらい暑いタイランドから。こんばんはー
いつか絶対に書こうと思って後回しにしていた記事をやっと書きます←
いつのことか、もう忘れちゃいました。でもミラーに来てわりとすぐのことでした。
リーパーキッズの1人からこんな質問を受けました
「ねぇ、日本人は何でキットゥンって言わないの?」
キットゥン(คิดถึง)とは英訳すると「miss」、和訳すると「恋しい」、タイ人は本当によく使います。
「キットゥンは日本語で何と言うの?」と聞かれると、私はうーんと悩んでしまいます。
あんまり「恋しい」って言わなくないですか?特に人に対して。「日本食が恋しい〜」とか物には使うけど。私だけでしょうか?
大体タイ人がキットゥンの日本語を聞いてくるときは人に対して使うことが多いので、私は大体直訳を伝えた後に「(お別れするのが)寂しい」とか「会いたい」のような意訳を伝えます。
さて、話は戻って子どもの質問。
質問の意図をとりあえず聞いてみた。
「ミラーにはたくさんの日本人が来て、仲良くなるでしょう?私はキットゥンと思ったら、キットゥンと言う。でも、日本人の返事は“ありがとう”。みんな私のことキットゥンじゃないのかな・・・」
「いや!そんなことはない!」
と思わず言ってしまったけれども、その理由がうまく説明できない
うーん、なんでだろ・・・
「日本人はシャイなんじゃないかなぁ」
というありきたりな答えを返しそうになって、とりあえずグッと飲み込む。
みなさんだったらどう答えますか?
キットゥンならまだ「私もキットゥン〜」と返せる気がするけれど、これがアイシテル〜とかだったら、「ありがとう」って言ってしまうかもしれない
「全然キットゥンじゃねーよ」みたいなあまのじゃくさんもいるだろうし、キットゥンということに抵抗なくキットゥンと言える人もいるでしょう。返しは十人十色。
I love you の代わりに「月がきれいですね」って言っちゃうような国の人々ですよ。概ね奥ゆかしい人々なのかもしれない。裏を返せばわかりにくい。伝わりにくい。伝わらない。←
「日本人はシャイだから」というラベリングにはなんとなく違和感があったので、別の言葉で説明したかった。
わたしは質問の回答として、言葉の重みの話をしました
「たくさんキットゥンって言うと、特別じゃなくなっちゃうでしょう?いつものことだなぁって。だからあんまりキットゥンって言わないのかも。本当は心で思っていてもね。」
彼女はそうかー・・・と言っていましたが、私の回答がよかったのかはわかりません。
でも言葉にするだけが気持ちじゃないんだよっていうのは、伝わっているといいなぁ。
タイの人たちと関わるのが当たり前になってきて、「日本人」と「タイ人」みたいに比べることに鈍感になってきている気がする。
かと思えば、同じ日本人でも「わぁ異文化・・・」と思うこともある(特にミラーには全国各地から色んな人が来るので)
むしろ外国人フィルター(同じことをしても、「まぁ外国人だし」ってなる)がない分ぐさっとくる気がします←
そうなると、やっぱり「わかるでしょ」ということを前提に話をしないってのは、大事だなぁと思います。期待したくなっちゃうけどね〜
子どもたち、時々こんな感じで予期せぬことであなたたちを傷つけてしまうこともあるけれども、どうか「日本人だから・・・」と諦めずに、ボランティアさんと向き合ってください。ボランティアさんも、然り。お互いに学ぼう。