トビタテ二次面接④【プレゼン発表のコツ編】
こんにちは、明日成人式のみなさまはおめでとうございます
成人式発祥の地出身のちるえです。
(でも自分の成人式にはデンマークに留学していたため参加していない←)
さて、トビタテ8期の二次面接まで1週間切りましたね。
バタバタしている頃かと思われます。
今現在私も修士論文の発表会でヒーコラしているもので、トビタテ関連のことにはあまり関与できていないのですが、個人的に来た依頼に関してはできるだけお応えするようにはしています。私にとっても貴重な学びの機会なので…
まぁ、私はただの大学院生で大したアドバイスは正直できないので
諸々の記事や言及内容については、あくまで参考程度に捉えていただけると幸いです。
今回もその体で書きたいと思います。
ちょうど今頃は、大体プレゼン資料が完成して練習するか~となっている頃でしょうか。
そしてやってみたら「あれ、4分におさまらない」(死)
みたいに焦るんですよね←
前回は「構成のコツ」がテーマだったので、今回は「発表のコツ」について書いてみようと思います。
①綺麗な言葉を濫用しない
少し話しが逸れますが、私が修士論文を書いていた時にゼミの先生に口酸っぱく言われたことがあります。
「一般論に落とし込まないこと」
一生懸命何かを考えていると、どうしても綺麗な言葉でまとめなければみたいな意識が働いてしまうんですよね。その言葉を使っている自分としては「よし、まとまった」と思っていても、いざ誰かに話してみると「それってどういうこと?」って伝わらないこと、結構ある。
みなさんのプレゼンの中に
「多様性」「最先端」「視野を広げる」「専門性」「異文化」「社会問題」
みたいな言葉はどれくらい登場していますか?
これらの言葉を使うこと自体が問題なのではなく、「それって具体的にどういうことか」という説明がなされないで使われてしまうと、「かっこいいこと言っているけれど、よくわからないなぁ」ということになりかねません。
この打開策としては、自分がいかにマニアックな人間になれるか、という視点で見直してみる、というものがあります。
例えば、「貧困問題の解決のために、最先端の研究を行う○○大学に研究留学する」と言いたいとします。
マニアックな人間の視点で修正を図るとすれば…
・「貧困問題」って具体的にどういう状態?何故それが問題だと思うのか?
・「最先端」の研究とは何か。何がどう最先端なのか?何故そこに着目したのか?
ここまで来て既にお気づきの方もいるかもしれませんが、上記で挙げたような言葉は一般的によく用いられますが、具体的に何かを説明する言葉ではないのです。なぜなら、抽象的で色々な解釈の余地があり、自分の意図と相手が言葉を聞いて持つイメージが一致するとは限らないからです。だから気をつけなければならないのです。
というわけで、便利な言葉を以てひとことでまとめたい気持ちをぐっと抑えて
「この留学をするのは他の誰でもなく、私じゃなきゃいけないのだ!」という他の人が目を向けないようなマニアックな視点(オリジナリティ、とも言えるかもしれない)で言葉を選びます
「貧困問題の、特に学力格差が生じている現状を打開するべく、地域に根ざした大規模な調査を実施している○○大学の調査に携わる研究留学をする」
こんな感じでしょうか。ここに、前回書いたような「源」が盛り込めたら最高です。
②周りを見る
ここからは内容というより発表の心構えみたいな話です。
スクリプトを用意する人も多いと思いますが、個人的にはスクリプトはなくても良いかなぁと思っています。箇条書きぐらいのメモで良いんじゃないかと。
書いた文章と、実際に口頭で話すことって違うので、書いた文章の通りに固執してしまうと聞いてる側はちょっと違和感を感じることがあります。(あくまで個人的な感想です)
誰かに自分の話を聞いて欲しい時、相手の目をじーっとまでは見れなくても、顔見ますよね。同じです。
トビタテの面接は少人数でやるので、大衆に向けて話をするというよりは、目の前の人に聞いてもらうスタンスの方が強いです。
なので余裕がないと難しいんですが、プレゼン始まる前に面接官や同じテーブルのメンバーの顔を見渡して「こんにちは!宜しくお願いします!」みたいににっこり笑って元気よく挨拶してから始めてみてください。
自分のプレゼンを聞きたくなるような雰囲気づくりです
③100回練習する
昨年9月に留学成果報告会に参加してきました。
その時の様子を掲載していただきました。
もう、このプレゼンも色々あって心臓に悪いギリギリ祭だったんですが、ここでのプレゼンも4分だったんです。前日まで6分切らなくて、本当に焦った。
プレゼンをブラッシュアップしてくださった方に言われたのは「100回練習しよう」でした。バッタバタしていて100回も練習する時間ないっす・・・!!!と心で叫びながらも、実数は数えていないですが発表の直前まで時間を計ってイメトレしてたおかげか、当日には時間内に収まりました・・・奇跡・・・
練習は本当に侮れません。
なんでもそうだし、このブログでも腐るほど言ってるんですが、イメージと実際って本当に違うんですよね。だから想像の補完とか一般論を打ち破って、実際にやってみることに価値があるんです。留学もそうだと思うんです。
みなさんのプレゼンや言葉は、ちゃんとみなさんのものになっていますか?
他の誰でもない、「私が」留学するんです!というものになっていますか?
上の成果報告会で、トビタテのプロジェクトディレクターの船橋さんに仰っていただいたことがあります。
「君の絵の価値は上手さじゃなくて、そこに表われる人間性」
嬉しかったなぁ
当日は本当に色んな人がいて、圧倒されることもあるでしょう
でも、見た目とか、方法論とかに、惑わされてはいけません
本当に本当に大事なのは、自分のすごさとか、かっこよさとか、
そんなものはどうでもよくなるくらい
自分が何に情熱を注ぎたいのか、それを伝えられることなんだと思います。
みなさんの伝えたいことが、ちゃんと伝えられることを真っ白銀世界の札幌よりお祈りしています。