ちるえさんの自由帳

タイ・チェンライのNGOで1年間ボランティアをしたトビタテ生の日々と頭の中とお絵かき

自己承認感タマゴと留学、そしてミラー財団

サワディークラッシュ!!

(日本語で言うところの「チーッス!」みたいな、丁寧な言葉ではない

 

フランクすぎるタイ語ばかりが何故か身についてしまう今日この頃・・・

 

 

さて、今日はタマゴの話です。

 

私の恩師のひとりである本田哲也先生が、「自己承認感タマゴを育てる学びのコツ」を、資生堂社会福祉事業財団発行の雑誌『世界の児童と母性 80号』に寄稿されました。

ここでは本田先生のHPより補筆カラー版をシェアします。自己承認感タマゴを育てる学びのコツ - 学習支援サイトtoBe自己承認感タマゴ

 

読むとまるで自分がtoBe塾生になったような、教室に行って勉強して帰るような、

疑似体験ができます。

(こんな細かく載せちゃっていいんですか?!というのが私の感想)

 

私が本田先生と出会ったのは、学部生の時に参加していた学習支援ボランティアの先輩たちと共に、toBe塾(詳しくは→学習支援サイトtoBe自己承認感タマゴ - 学習支援サイトtoBe自己承認感タマゴ)を訪問したのがきっかけでした。直接お会いすることは少なくとも、今でもコンタクトを取り続け、叱咤激励してくださいます。

 

余談ですが、私が先生と最後にお会いしたのはトビタテ二次面接の日の夜。

その時例の画用紙プレゼンを披露し、猛烈に褒めてくださり

これは世界中どこに行くときも持って行くべし」

とのアドバイスをいただいたこともあり、ミラーにも持って来ています。笑

 

そんな先生が半年の歳月をかけ魂を込めて書き上げた大作が、上記URLで読むことができます。

自己肯定感ではなく、自己承認感。そしてタマゴ。 

以下は本文を踏まえ、「自己承認感タマゴ」の観点から留学とミラー財団をぐるぐる考え自由帳に描いてみたものです。

( 実際は一枚の紙にぐわーっと書いてあります。ごちゃごちゃしててすみません。全体像は最後に。)

 

①自己承認感タマゴと留学〜カラ入り卵焼きは美味しくないぜ〜

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タマゴで自分を考えるというのが、面白い。

カラ・白身・黄身という3層になっているのがミソなんじゃないかと。

同じタマゴなので影響はしあうでしょうが、別物の3つ。

でも混ぜ混ぜごっちゃになることってよくあります。

 

有名大学の学生だから優秀な人材だ

とか?

帰国子女だから異文化に寛容、

とか?

 

カラや白身がどうなろうと、黄身は黄身。

 

「あなたはどんな黄身ですか?」って訊かれてる時に、

意図を汲めずカラの説明しちゃうこと、ありそう。

就活とか特に多そう。

 

留学はあくまで経験であり、自身の独自性、すなわち

黄身そのものを説明するものではないのです。

ゆえに、留学と独自性を語るにあたり

①留学して何をして、何を学んだか

②自身はどういう影響を受けたか

③自身の独自性とは

といったプロセスで言語化できるかどうか、チェックしてみる必要がありそうです。

 

また、自分はやく消えればいいのにとか、他人と自分を比較するドツボにハマってしまう私のような人も、タマゴで自分を評価してみて

自分のしんどさはどこからきているか?どこを強化できそうか?

と考えてみるといいかもしれません。

特に強化できそうなところが、自身の独自性に

繋がってくる、かも。

 

 

②自己承認感タマゴとミラー財団〜タイの味付けは日本に近くてちょっと辛い〜

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ミラーにいると色んな人が来るので色んな意見を聞きます。

良いことも、もちろん悪いことも。

 

「よく1年間もミラーにいられますね」

何人かから言われました笑  

言いたい気持ちはわかります。←

 

タイなのに日本人が多いこと、良くも悪くもある程度テンプレート化された学校活動、田舎ゆえ他の場所へのアクセスの難しさ等・・・

 

もっとガッツリタイ語に囲まれたい人や、学校活動に関心があまりない人、Wi-Fiにアクセスできないと死んでしまう人には、たしかにしんどい場所かもしれません。

 

合う合わないは、誰にでもある。

ただ、上記の「よく1年間も・・・」に、私はコメントしたいことが2つあります。

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・「意外に1年はあっという間だよ」

ほんとこれです。もうあと4ヶ月ぐらいしか私には時間が残されていません。早い。

やりたいことがわんさかあるのですが、どこまで消化できるやら・・・

 

長くいると、関係が作れたり状況が見えてきたりして、できることが増えます。

同時にマンネリに陥る可能性も上がるので、自身の主体性が試されるとも言えるかもしれません。

 

ミラーの良いところは、提案できるところ。

活動の伝統と蓄積があるとともに、「私はこれをやりたい」ということもできる。

その意味で柔軟です。

もちろん、他のボランティアさんやスタッフさんと相談することが必要ですが。

 

・「他の人にとっても、1年があっという間になったらいいなーと思う」

しかしながら主体的に動くってのは、いやぁ難しい。

考えるのもめんどい。やるのも怠い。

 

ま、やりたくないなら、やらなくても大丈夫。

ヌルい!と思われる方もいらっしゃるでしょう。いいんです、ヌルいの上等!

熱さと冷たさの中間地点。ヌルさに浸っていても、ヌルいのから脱したいなと思っても、実際に脱しても、

どんな状態でも、全て主体性を得るプロセスのうえでの、かけがえのない経験

なのです。

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それを意識化・言語化・可視化、なんらかの形で

「自分にも独自性あるぞ」と実感できるよう、主体性が形になるよう、

何かお手伝いできたらなーと思いながら、私はミラーで過ごしています。

 

③タマゴは無限大〜なんでもアロイ〜

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タマゴはみんな違ってみんな良い!
ツルッツルだろうが、あみあみメロンになろうが、ヒヨコになろうが里帰りしようが、 美味しい!なんでもアロイ!
なんでもアロイ星人は、私のミラーでのあだ名です・・・笑

 

 

まとめると、

・留学は自身の自己承認感タマゴが成熟するいい機会のひとつ。(しかし、カラ、白身、黄身がごっちゃにならないように注意)

・ミラー財団への留学もまた、主体的に、安心してタマゴを育てられるようになるという点で、いい機会のひとつなんじゃないかなぁ

・どんなタマゴも尊い

 

 

困難体験にあふれている人がすごくて、

「自分ヌルい中で何やってんだろ」って自己嫌悪することもある。

 

そんな時はタマゴを思い出して欲しい。黄身のないタマゴはない。

カラの厚さとか白身の薄さとか、多様なタマゴがあって然るべき。

そして、そのタマゴを育てることができるのは、自分しかいない。

蚊帳の外ならずカラの外で何が起きても、最終的にタマゴをどうしたいかは自分次第。育とうと思わなければ育たない。現状維持だって立派な選択肢の1つ。

 

そんでもって、ヒヨコになろうがニワトリになろうが、オムレツになろうがケーキになろうが茶碗蒸しになろうが、生卵のまんまで格闘家に飲み干されようが、

全てかけがえのないタマゴなんだと思います。

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そんなわけで、一度自分のタマゴがどんなかなぁって考えてみると、面白いかもしれません。他人のタマゴとか、理想のタマゴとかを考えても面白いかも。

 

私はどんなタマゴかなぁー笑

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自由帳に考えながら描いていたら、バランスが悪いわ文字が小さくて読みにくいわ・・・私の頭の中がいかにガチャガチャしているかがよく表れています←

 

ところで、先日ひょんなことから宮崎駿監督と養老孟司先生の『虫眼とアニ眼』という本の中でこんな素敵なページを見つけました

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こ、これは・・・!

 

目指せ、宮崎駿監督。