こんにちは。写真を保存しているHDDが死に、1週間以上かけてようやくミラー生活の写真救出に成功しました。ディージャイ、ちるえです。
今日はメコン川に関するイベントに参加してきたときの話です。早く早く、と思っていたのに、時間が経ってしましました。
去る2/4、5の一泊二日,チェンセーンへ行って参りました。
メコン川に関するイベントがあり、それにミラーの自然災害防止プロジェクトの方々やタイ人インターン生たちが参加するとのことで、私もついて行かせていただくことに。
チェンセーンはミラーから約2時間のところにある街。欧米人の観光客も多く、ゴールデントライアングルで有名なチェンコンの近くにあります。(名前が似ていて紛らわしい)
道すがら、ラオスとの国境に寄りました。
イミグレーション、大きいですなー
目的地到着、川沿いでテント泊です
夜は今回のイベント趣旨についての説明・質疑応答の時間が設けられました。めちゃくちゃ寒いので、みんなで火を囲んで…
タイ語が分からない私には、メコン川流域で活動するNGOスタッフの方(初対面、タイ人)が通訳としてサポートしてくださいました。なんでもこの方、アメリカの大学院に進学し、8年間サンフランシスコに住んでいたんだそうです。(彼女が日本人だったこともあるようで、日本語も話していました…笑)
イベントの趣旨は、スローガン「Mekong river is not for sale(メコン川は売り物じゃないぞ!)」という言葉に集約されています。
イベント参加後に要旨をまとめたのが、上の画像です。
三行で説明すると
・中国企業「輸出ふやしたい。メコン川の石とか岩とかを爆破して、大きな船を通したい」
・タイ政府「ええやん!賛成!やっちゃおうぜ!」
・流域に住む人「いやいや、爆破されると魚や海藻が採れなくなって困るんだけど」
政府などの大きな機関と、山岳民族等の市民の間に入るのが、ミラーの基本スタンス
声をあげたいけれど、どうやってあげて良いか分からない流域に住む人々の声を、政府や企業の人々に届けます。
中国では既にダム建設等で、メコン川上流で爆破は起りまくっているそうですが、そこで被害を被るのは下流の人々。すなわち、上流の中国は困らなくとも、下流のカンボジアやベトナムといった国の人が困る。
一回の爆発で約300km規模の影響があるそうですが、それは上流ではなく下流の話。。。なんてこった。。。
河川以外にも、道路や空路など輸出手段はたくさんあるので、「急速な」開発はやめて…というのが、下流の人々の願いです。
その思いを伝えるべく開催されたのが、2日目のイベント
(タイ語で川は“メーナーム。母なる水、という意味です”)
スローガンや絵画で飾り付けられた河川敷には、タイ人だけではなく欧米人の人も集まっていました。
いつもはチェンライで有名な観光地「黒い家」にいるアーティストのおじさんも、来ていた…!!
その場で絵を描いてプレゼントしていました。
ソムタムも無料で提供していた。二回食べました←
お寺とかでよく目にします、これ。結構高額紙幣を挟む人も多くてびっくり。
集まったお金はメコン川のために使われるそうです。
関心の高さが伺えます。タイ全土で署名活動したら、1万人から集まったそうです
日差し照りつける中、老若男女たくさんの方が来ていたので、良い啓発機会となったのではないかと思います。
開発を進めたい気持ちと伝統を守りたい気持ち、どちらもわかる…そして、メコン川だけではなく、世界のどこにでもある話なんだろうな
仕方ないじゃんとか、話したところでわかってくれないとか、折れたり認めざるを得なくなったりとか、折り合いをつけるとか、よく言うけど
結果論に意識を向けすぎてはいけないな、と反省しました。結果がどうしても気になるけど、それに辿り着くまでにたくさんの人との小さな小さな対話があって、大きなイシューに繋がっている。
イベントを開催した、だから何?って思うかもしれない。開催したからって、メコン川の爆破を止めることはできないのかもしれない。
どうなるかはわからない。それでも、やらなければならないし、伝えなければならない。
万事塞翁が馬、結果論にフォーカスするというのは、視野が狭すぎる。
のかもしれないなぁ、と考えさせられたイベントでした。
どうなるメコン川。
日本にいるとあんまり馴染みがないですが、今後の展開を見守ります
最後に
今回私がこのイベントに参加できたのは、本当に幸運なことでした。
「こういうイベントあるらしいけど、行きたい?」と聞かれ「行けるならば行きたいです」と答えると、「そういうと思って言っておいたよ」と、さくらさん。
「私タイ語できないけど大丈夫?」と聞いたら「なんとかなるからおいでよ」とミラーのスタッフさん。
事前に概要を説明してくれたり、通訳してくれたり、行って帰るまで手を焼いてくださったタイ人インターン生たち。
質問にも丁寧に答えてくださった現地のスタッフさん。
たくさんの方にサポートしていただき感謝がつきません。
私にできることといえば、こうやって写真や日本語で書いた記事をシェアすることぐらいです。だから何?って感じなんですが、「だから何?」な小さなことも、やらないよりは意味を持つんじゃないかと思い書いてみた次第です。
塵も積もれば、なんとやら。
たくさんの面白いことに関わる機会をいただき、幸せです。