ちるえさんの自由帳

タイ・チェンライのNGOで1年間ボランティアをしたトビタテ生の日々と頭の中とお絵かき

アーサーンハブーチャーと喜捨から見えた伝統と近代化

こんにちは、日本も夏休み突入ですね。

 

7/19、20はタイの仏教の祝日でした。
19日はアーサーンハブーチャー

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お釈迦さまが悟りを開いて5人の友人に説法を行い、仏教を構成するうえで大事な「仏法僧」が揃ったおめでたい日です。毎年旧暦8月の満月の日が、このアーサーンハブーチャーにあたります。

 

さぁ、郷に入れば郷に従おう。

 

19日朝6:30、まずは市場に出発

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お坊さんに托鉢する食べ物を買います。
托鉢とは・・・お坊さんに食べ物を献上すること。お坊さんは修業中はお金に触れない・食べ物を選べないため、托鉢でいただいた食べ物を食べます。

 

ごはんとおかずで30バーツ。
フルーツも購入。

 

そしてお寺へ。托鉢は毎日行われているけれども、今日のような仏教の特別な日にはたくさんの方がお寺に足を運びます。

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托鉢の食べ物もこの通り。よりどりみどり。
(この後、お坊さんだけではなく、お寺に来た人たちみんなでいただくそうです)

 

余談ですが、近年お坊さんのメタボ化が社会問題になってるそうです。なんでもお坊さんの45%が、肥満や高血圧などの健康問題を抱えてるんだとか。
お坊さんは上記の通り食べるものを托鉢でいただきます。托鉢される食べ物は、かつては家庭で作られたものが一般的でした。でも最近は私たちのように買ったものを托鉢する人も多い。そうなるとどうしても脂っぽくなってしまったりする。


お坊さんも大変なんだなぁ・・・

 

さて、お寺の中に入る。

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みんな白い服。白い服じゃなくても大丈夫だよ〜と言われていたのでタカを括っていたが、想像以上に白い・・・
年齢層は高めでした。
時間のなかった日本人チームは、お寺の中で少し過ごして帰ってきてしまった。

 

 

そして夜。
チェンライ市内にあるお寺へ。
まずはお花・お線香・ロウソクを手にする。

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お金は自分の気持ち分(だいたい10〜20バーツ)

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きれい。バナナの葉っぱで巻かれてます。

 

そして靴を脱ぎ、ロウソクとお線香に火をつける。熱い。

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お寺を3周する。静かな心で。(でもロウソクの火が消えそうとか、お線香の灰が足に落ちたら熱いとか、邪念が尽きない。)

最後にお線香とロウソクを立てて、おしまい。

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エライお坊さんのお話。みんなカメラを構えている。

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お坊さんたちみんなで3周している姿は圧巻でした。

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お寺には休憩コーナーみたいなところもできていた。

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このお菓子や飲み物、みんな無料。
なんでも、お寺の読経クラブの方々が、用意してくださったそう。

(これも喜捨、すなわち徳を積む=死後に極楽浄土に行くためにポイントを稼ぐ行為の1つ)

お菓子はチョコレートなどのスナック系が多い。

日本だとお寺に持っていくお菓子って、箱に入ってなきゃーとか、包まなきゃーとか、考えることが多いけどこれなら気軽に持ち寄れる。

 

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ロウソクの火って幻想的でキレイだね。

 

 

20日の今日はカオパンサー。今日から3ヶ月お坊さんたちはお寺に篭って修業中します、外に出ないんだって。
雨季は生き物が多くて、歩くことで生き物を殺してしまうかもしれないから、とのこと。

 

 

お坊さんを見てると、若い方も多い。学校はどうしてるんだろう。

我らがジェンちゃんの彼氏さんも、数年前にお寺で3ヶ月ぐらい修業中したそうで、その時は大学を休学したらしい。

 

お坊さんは女性に触れられないので、「え、じゃあジェンちゃんその間どうしてたの?」と聞いたら
「ちょっとだけ、ケータイでやり取りしてた」とのこと。

いいんかい。笑

 

 

ジェンちゃん「あと、マーマー(タイのインスタントラーメン)食べたいとか来た時は、持って行ったりした」

(お坊さんは女性と話せないので、他人のふりして托鉢するらしい)

 

お寺でマーマー食べられるんかい!笑

 

「それ、エライお坊さんに怒られないの?」
「大丈夫。お湯を沸かすケトルもある。」

 

あれ、私が思ってたお坊さんとなんか違う。

 


これも近代化とグローバリゼーションの影響のひとつなんですかね。

お寺には老若男女、私たち含め外国人もたくさんいらっしゃいました。

 

でもたくさんの人がお寺を訪れているところを見ていて、節目を大切にする気持ちと、自身にとっての新しい文化を敬う気持ちは、変わらずにあってほしいなーと、思ったり。

 

 

お休みが終わるのって早いなー